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県中学校文化連盟

新聞作りノウハウ学ぶ

新聞のレイアウトについて学ぶ佐伯市内の中学生
新聞講座の様子を伝える原稿を書いてみる大分市内の中学生
曽根崎浩司教諭

 県内全ての中学校が加盟し、中学生の文化活動の場を提供している県中学校文化連盟。毎年「中文連広報」を発行し、中学生の取り組みを伝えている。広報を作るのも中学生で、作る前に新聞講習会を受講。より本格的な新聞を作るため、取材の仕方や原稿の書き方、見出しの付け方や紙面のレイアウトなどを学んでいる。

 連盟内の新聞専門部(部長・佐藤勝哉大分市大分西中教諭)が主催。連盟事務局長の曽根崎浩司・大分市明野中教諭が取材先と取材する中学生をつなぐ役割を担っている。中学生の頑張りを多くの人に知ってもらうとともに、新聞作りという仕事に触れ表現力を高める効果も狙っている。

 中文連広報は大分市内の活動を紹介する紙面と、毎年秋にある県中学校総合文化祭の模様を中心に開催地の中学生が作る紙面の2種類がある。

 今年の県中学校総合文化祭は佐伯市で、11月8日に開催。新聞講習会は夏休みに入った7月29日に大分市で12人、同30日に佐伯市で9人が参加してそれぞれ開かれた。

 大分合同新聞社の取材、整理記者が当日の大分合同新聞朝刊を中学生に配って新聞について解説。ワークショップとして、講習会の模様を新聞の文体を意識して原稿化した。優れた文章はそのまま、中文連広報に掲載する。

 8月、大分市では演劇部の合同発表会、芸術講座、アナウンス講習会など、佐伯市では理科講座などを取材した。佐伯市の取材は11月8日がヤマ場。多くの中学生記者を投入する。

 「表現するための総合的な力が必要なのが新聞。どこに行っても必要な力を新聞作りで養い、学校でも生かしてほしい」と同連盟会長の豊田崇・大分市判田中校長。大分市分は11月下旬、佐伯市分は12月下旬に完成させ、県内全ての中学校に配る。  (宗岡博之)

生徒の感想

作文の勉強にもなった大野莉々さん(12)=大分市明野中1年=

 初めての取材活動は写真をどの位置から撮るかなど、一つ一つが難しかった。作文の勉強にもなった。見る人が分かりやすく、活動の参加者が一生懸命頑張っている姿が伝わる新聞にしたい。

いい表情の写真撮れた小山可恋さん(12)=大分市明野中1年=

 原稿を書いてみて、自分で文章を作り内容を分かりやすく伝えるのがとても大変だった。写真は活動している中学生のいい表情が撮れて良かった。これからは作文がすらすら書けそうな気持ちになった。

しっかりと取材したい岩田康さん(14)=佐伯市鶴谷中2年=

 元々新聞に興味があったが、新聞の細かいレイアウトや作る際にどんなことに気を付けているかを講座で学べ、さらに興味を持った。どんな文化祭かが伝わるよう、11月の県総合文化祭をしっかり取材したい。

見やすいもの作りたい鷹尾弥往(やおき)さん(15)=佐伯市佐伯城南中3年=

 太鼓を以前やっていたこともあり、県総合文化祭を見るのが楽しみ。取材ができることへの感謝の気持ちを忘れずにいたい。新聞の難しいイメージをなくせるよう、中学生でも見やすい新聞を作りたい。

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