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自分にできること確認NIEのバックナンバー

日出町大神小6年2組

「平和な未来」話し合う

意見発表する6年2組の児童
グループで話し合う児童たち
斎藤健太郎教諭

 8月は平和授業の時季。日出町大神小6年2組(21人)は「平和な未来を創(つく)るためにできることを考えよう」をテーマに、平和のために自分自身が身の回りからできることは何かを考えた。

 「そもそも平和って、何?」。斎藤健太郎教諭が問い掛けた。「争いがないこと」「戦争がないこと」「仲良くしてけんかをしないこと」などの声が児童から上がった。

 被爆の実相を次世代に伝える平成生まれの若者について書いた記事教材(2018年8月1日付夕刊1面)を読んだ。「戦争当時生まれていなかった人が、なぜ今平和への思いを語り継いでいるのでしょう?」。斎藤教諭の問いを受け、児童はグループで話し合った。「もう二度と戦争が起きないように」「戦争を体験した人が少なくなっているから」「これから社会を担う人に家族が死ぬような経験をしてほしくないから」などの意見が出そろった。

 続いてもう一つの記事教材(18年12月22日付夕刊9面)を読んだ。宇佐市天津小の6年生(当時)が「自分たちにできること」をテーマに読者投稿欄「僕たち私たちの声」に寄せた投書の数々。「声掛け、あいさつ」「困っている人を助ける」「相手の気持ちを考え行動」…。いろんな例が挙がっていた。

 自分たちなら―。「できることを考えることが、平和な世の中をつくることにつながります。皆さんも思いつくことを挙げてください」。斎藤教諭の質問を受け、あらためて考えた。

 「戦争の恐ろしさと平和の大切さを自分も身近な人に伝える」「けんかやいじめをしない」「いじめを受けている人がどんな気持ちかを考える」「社会の授業などで勉強し、戦争のことを知る」…。二つの記事を読んで共感したこと、あらためて思いついたことなどが次々と挙がった。

 身近でできることがある。子どもたちはあらためて確認した。斎藤教諭は「平和な未来をつくるため、一人一人にできることがあります。今この瞬間から、やっていってほしいと思います」と、この日の授業を日々の生活に早速生かすことを呼び掛け、授業を終えた。 (宗岡博之)

児童の感想

戦争で起きたこと伝えたい安部伶紅(れく)君(11)

 6年生のいろんな投書を見て、自分も投書をしてみたいと思った。大人になったら、戦争で何があったかや平和の大切さを伝えられるようになりたい。日頃から、みんなが仲良くなれるようにしたい。

笑顔で暮らせる世界目指す黒田茉緒さん(12)

 当時の6年生が書いた投書を見て、戦争が起きないよう自分が役に立てることをやろうと思った。けんかやもめ事をなくし、みんなが笑顔で暮らせる世界を小さなところからつくっていきたい。

困っている人、助ける大人に一丸未来斗君(11)

 8月6日のこと、平和の大切さを知らないといけない。記事を読んで、若い人で知らない人がいることが分かった。今はできないかもしれないけど、大人になったら困っている人を助けられるようになりたい。

コミュニケーションが大切佐藤真実(まなみ)さん(12)

 戦争を体験した人が減っている。戦争や平和のことをもっと勉強しないとと思った。平和にはコミュニケーションが大切。あいさつを大事にしたい。大人になったら平和のための募金活動に取り組んでみたい。

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