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作った新聞、校内で公開NIEのバックナンバー

豊後高田市臼野小学校

1時間目の前に「集会」

オリジナル新聞に題字や見出しを書き加える児童たち
切り抜いた記事を模造紙に貼る児童たち
太貫あゆみ先生

 全校児童7人の臼野小学校(豊後高田市)は月1回程度、1時間目が始まる前に「新聞集会」を開いている。全校児童が二つのグループに分かれて、新聞から好きな記事、気になった記事を切り取って模造紙に貼り、たくさんの記事を自由にレイアウト。オリジナルの新聞を作っている。

 新聞を読む習慣を付け、地域のことをより知ろうと、昨年度から朝読書の一部を新聞集会に変えた。作った新聞は校内に掲示し、学校公開日などに地域住民に見てもらう。

 本年度は1年生2人が小学校に慣れた2学期から新聞集会をスタート。11月の集会では担当の太貫あゆみ先生が「見出しや配置を工夫して作ってみましょう」と児童に呼び掛けた。児童は使う記事を学校や家庭で事前に選んでおり、集会では「この記事どこに置こうか?」「ここのスペースはどうしよう?」など、レイアウトについての相談が飛び交う。

 空いたスペースにイラストを描いたり自分の感想を書き入れたりし、カラフルで楽しい紙面に。「なんでも新聞」「自然&社会新聞」のオリジナル新聞が出来上がった。

 新聞を使った学習では他に、読者投稿欄への投稿があり、実際に新聞に掲載されたことで児童の意欲が高まっているそうだ。

 「新聞を手に取ることで、社会の動きにも自然と興味、関心を持つようになる。活字の多さにも抵抗が少なくなっているようです」と太貫先生。「新聞をきっかけにいろんなことに興味を持ち、自分で意見を発信するとともに、将来、社会に主体的に関わってくれるようになってくれれば」と期待を込めた。 (宗岡博之)

児童の感想

みんなで話し合うのが楽しい外山渚さん(12)=6年=

 記事を選んだり見出しを考えたり、みんなで話し合って新聞を作っていくのが楽しい。新聞集会をずっとやってきて、読む人に興味を持ってもらえるような見出しを付けられるようになったと思う。

小さい動物の記事見てみたい小山咲来(さくら)さん(6)=1年=

 記事を切るのも楽しいし、絵が得意なのでグループで作る新聞にいろんな絵を描くのも楽しい。動物の記事が好きで特にキリンが好きだけど、ハムスターなど小さい動物もたくさん記事で見てみたい。

グループごとに全く違う内容成重陣君(11)=5年=

 もう一つのグループの新聞が、自分たちの作ったのとは違う記事を選び、全く違う新聞になっているのが面白い。動物やスポーツの記事を見るのが楽しい。絵が付いていると読んでみようという気になる。

記事を切る、貼ることが好き田崎茉胡(まこ)さん(7)=1年=

 記事を切ることや貼ることが好き。新聞は家でも見ていたけど、みんなで読んで集めた記事をみんなでつなぎ、新聞を作るのが楽しい。魚とかペンギンとかの記事を見るとうれしいので、集めてみたい。

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