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こんなドローン欲しいNIEのバックナンバー

日本文理大学付属高校1年5組

「復興用」「深海魚を捕る」

記事についての説明を聞く情報コースの1年生
新しいドローンについてのアイデアを出し合う情報コースの1年生
安東慎一郎教諭

 コンピューターやネットワークについての知識や技術を幅広く学ぶ、日本文理大学付属高校(佐伯市)の情報技術科情報コース。1年5組(36人)の生徒は情報技術基礎の授業で、ドローン(小型無人機)がさまざまに活用されようとしている現状を新聞記事から読み取り、自分ならどう使いたいかを考えた。

 教材は、佐伯市宇目で行われたドローンによる宅配の実証実験を伝えた大分合同新聞3月10日付朝刊社会面の記事のほか、災害時のドローン活用を探る産業研修の記事や、ドローンで商機を広げようとしている企業トップのインタビュー記事など。生徒は1台ずつタブレット端末を持っており、記事は電子化された状態で「クラスルーム」という学習支援アプリに配信される。

 安東慎一郎教諭は「社会の変化が激しい中、さまざまな取り組みが求められています。記事から情報を集めた上で、新しいドローンを考えてみましょう」と呼び掛けた。生徒はグループごとにアイデアを出し合った。

 各グループはドローンをスケッチブックに描いて発表。「ソーラーパネルを載せ、あらゆる場所でずっと使える」「災害ごみや仮設住宅材料などを運ぶ復興用」「深海魚を捕る」などのほか、身近な部活動から発想したのか「ボール拾いマシン」を考えたグループもあった。

 最後に、北海道でのドローンによる新聞配達の実証実験について紹介した安東教諭。「ITの分野ではさまざまな実験が始まっており、皆さんが大人になるころには実用化されているかもしれません。自分がそれを実現するには? 高校でどれだけ知識、技術を身に付けるか。君たち次第です」と、発想を生むための学習の蓄積を生徒に求めた。 (宗岡博之)

生徒の感想

人工知能などの使い方が学べた山之上七音さん(16)

 ドローンの記事を見て、人工知能とかの使い方をいろいろ考えているんだなあと思った。自分もタブレット端末を活用していろんな知識を身に付け、資格をたくさん取って大学進学も目指したい。

「ボール拾い」実現したら面白い吉元凌太さん(16)

 新聞記事には授業で出てくる話題が意外と書かれていて、読むことでよく分かった。サッカーをしていて、強いチームに勝つチームの記事が好き。ボール拾いをするドローンが実現したら面白いと思った。

たくさんの種類や用途に驚いた小野雄聖さん(15)

 ドローンにもいろんな種類や用途があって、最新のドローンはいろんな場面で使われてすごいと思った。新聞を読むのに使ったタブレット端末を、将来の進路選択など情報収集に幅広く活用したい。

災害対応へ実現化進んでほしい大竹花歩さん(16)

 災害対応にドローン活用が進んでいるという記事を読んで、災害が増えている今、実用化が進んでほしいと思った。卓球の張本智和選手や伊藤美誠選手の活躍を伝える記事が好きで、自分も頑張りたいと思える。

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