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好きな記事に思い加えてNIEのバックナンバー

臼杵市臼杵南小学校4年生

世界に一つ、自分の新聞

切り抜いた写真などを使い、オリジナルの新聞を作る児童たち
切り抜いた写真などを並べる児童
冨高明美教諭

 世界に一つだけの、自分の新聞を作ろう―。臼杵南小学校で4年生(15人)を受け持つ冨高明美教諭は表現力を高める教材として、第3回おおいた切り抜き新聞グランプリ(大分合同新聞社主催)への参加を企画した。

 「切り抜き新聞」とは新聞から気になる記事や写真などを切り抜いて台紙に貼り、自分の思いなども書き加えて作るオリジナル新聞。児童は2017年10月から12月まで、児童や教員が持ち寄った新聞から、自分が興味を持った記事や写真、広告などをストックしてきた。

 「一つの例として、先生も作ってきました。テーマは『2018年はこんな年にしたい』です」と、冨高教諭が自作を黒板に。健康、感謝、平和など自らの理想を描いた紙面に仕上がっており「すごい」と児童。

 冨高教諭は▽記事は台紙に貼る前にまず置いてみて、全体のレイアウトを考える▽記事、見出し、写真を切り離して使ってもOK▽色も使って見栄えも良くする▽手書きのコメントで自分の思いを伝える―など、作るポイントを説明。児童はストックした記事の中から、切り抜き新聞に貼り付ける記事を選んだ。

 スポーツ、食べ物、キャラクターなどが人気。スポーツでは、プロ野球日本シリーズでMVPを獲得したソフトバンクホークス・サファテ投手の写真などが多く使われた。

 カニの写真で埋め尽くされたユニークな紙面ができると、周囲の児童は「カニだらけやな」と楽しそう。記事を見返し、あらためてニュースを思い出した児童も多く「大谷(翔平選手)って神やな」という声も聞かれた。「いいものができましたね。色鮮やかにできました」と冨高教諭。友達同士でも新聞を見せ合い、互いの新聞を褒め合った。 (宗岡博之)

児童の感想

記事探すのが大変だった三浦想亮君(10)

 新聞を普段あまり見ることがなく、記事を探すのが大変だった。野球が好きで、明豊高校の活躍の記事が印象に残った。どこにどの記事を貼るか、位置を考えたりするのが難しかった。

見出しを考えるのが難しい橋迫蓮さん(10)

 杉乃井ホテルのイルミネーションの写真で新聞を作ってみた。記事を貼るのと、貼った記事にコメントを付けるのが楽しかった。見出しを考えるのが難しかったけど、ある程度はできたと思う。

新聞ってカラフルなんだな矢野凜さん(9)

 お菓子の写真とかを切り貼りするのが楽しかった。普段は見なかったけど、新聞ってカラフルなんだなあと思った。野球を見るのが好きなので、次に作る機会があったら野球の記事を集めてみたい。

ホークスの活躍が分かった藤沢祐樹君(10)

 「ソフトバンク新聞」を作った。1年生からファンだったけど、チームの活躍があらためて分かった。新聞の写真はかっこいい。ソフトバンクホークスの記事をこれからも全部切り取って飾りたい。

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