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古里の魅力を考えるNIEのバックナンバー

中津市秣小学校3年生

愛される「からあげ」や米

「この写真、何かな?」 問い掛けに手を挙げて答える児童
記事を読んで気付いたことをワークシートに書き出す
田辺裕純教諭

 道徳の学習では指導項目の一つに「わが国や郷土の伝統と文化を大切にし、国や郷土を愛する心を持つこと」がある。中津市の秣(まくさ)小学校では3年生が「中津からあげ」を切り口に、中津や秣の良さを考える授業に取り組んだ。

 田辺裕純教諭が「新聞記事を見ながら勉強してみましょう。この写真、何かな?」と児童に配ったのは、大分合同新聞9月17日付朝刊の「第10回からあげフェスティバル」の模様を伝えた記事。地元の名物行事だけに行ったことがある児童も多く、すぐ「からフェス!」との声が上がった。

 記事を読み聞かせて「気が付いたことをワークシートに書きましょう」と田辺教諭。「唐揚げが地域にたくさん伝わっている」(後藤風成君)「年に1度の味比べを楽しもうと、たくさんお客さんが来た」(迫愛琉君)など、記事から学んだことを書き入れた。

 中津の唐揚げが地元で愛され、全国にも広まっていることを田辺教諭が説明した。「フェスティバルには『子どもたちが大人になって古里を自慢できるように』という、皆さんへのメッセージが込められていませんか?」と問い掛け、うなずく児童。

 他にも中津や秣の自慢がないかを聞くと「おいしいお米」「昆虫いっぱい」などの意見が出た。「他にはこんなのもないかな?」。田辺教諭が八面山や三光コスモス祭り、西秣川のホタルなどの写真を見せると、児童は「あっ、それもあった!」と、先生が言う前に気付けず残念そう。

 児童は「中津にいっぱいある唐揚げを自慢したい」(相良琉惺君)「古里って大事だなと思った」(横松永真君)など、授業の感想を記入。田辺教諭は「古里の良さは何か、唐揚げを食べたときには考えてみてください」と結んだ。 (宗岡博之)

児童の感想

自分にとって大切な場所深水陽香さん(9)

 中津の唐揚げがこんなに有名とは思わなかった。秣の自慢は田んぼがたくさんあって、お米がたくさんとれるところ。新聞記事で中津のことを知り、中津は自分にとって大切な場所だと思った。

自慢できる自然、生きもの榊原晴君(9)

 新聞記事を読んで、マンガやアニメに出てくる骨付き肉「マンガにくからあげ」がおいしそうで面白かった。昆虫やカブトムシがいっぱい捕れ、自然や生きものが多いのが秣の自慢だと思った。

いろんな記事 注目したい清永慧音君(9)

 「からあげフェスティバル」は、今年は台風が近づいていたのにたくさんの人が来てすごいと思った。新聞は仮面ライダーの記事とかを結構見ていたが、今後は歴史や恐竜の記事にも注目したい。

雨でもフェスがあり驚き隅野那菜子さん(9)

 からあげフェスティバルは1年生のときに行ったことがあるけど、今年は雨の中でもやったのに驚いた。新聞は家でおじいちゃんがいつも読んでいて、私も4こま漫画とかを一緒に読んでいる。

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