書く力、読解力向上へ
竹田市緑ヶ丘中学校
10分間、コラム書き写し



竹田市の緑ケ丘中学校は2014年から、午後の授業に入る前の毎日10分間「DO緑(どりょく)タイム」を設け、全校生徒が新聞コラムの書き写しをしている。
書く力を高め、読解力の向上にもつなげようと、教科(国語)の枠を超えて全教員が指導に携わる。毎日10分間が週5回で50分。授業1こま分を充てているのと同じで、学校としての力の入れようの表れだ。7月中旬の取材日の対象記事は、将棋界の連勝記録と「完全数」にまつわる、大分合同新聞7月11日付朝刊のコラム「東西南北」。
1年生は、文字を書くスピードを速めることを重視。「東西南北書き写しノート」を使い、1冊を見返せば書き写しの成長の過程が分かるようにしている。書き写しの経験を積んだ2、3年生は複数紙のコラムを使い、分からない言葉を辞書で調べる、重要なキーワードに色ペンで傍線を引くことも加わる。
国語とNIEを担当する佐藤美登里教諭は「しばらくやると効果が出る、2年目から力が付いたことを実感できる」と、コラム書き写しの“効能”を説明。「厳しい時間設定で、集中力は間違いなく付きます」と、手応えを感じている。
新聞を日常的に使う同校。新聞コーナー「立ち読み場」に生徒が集まる姿もよく見られるようになった。佐藤教諭は「活字から離れない大人、選挙に行く大人、世の中の動きをチェックし必要なことを発信できる大人になってほしい」と、生徒への願いを込めた。(宗岡博之)
生徒の感想
DO緑タイムで読む速さアップ3年・浜田怜実(さとみ)さん(14)
DO緑タイムで新聞を読んで、文章を読むのが速くなった。感想も長く書けるようになった。テニス部でずっとやってきたのでスポーツの記事に興味があり、人気の選手の記事をよく読んでいる。
新聞も読むことで知識が増えた2年・後藤千明さん(14)
分からないことは本とかで調べていたけど、新聞も読む対象になったことで知っている言葉が増え、分からないことも減った。いろんな人が平等で暮らしやすい世の中になっているかを、今後記事から考えたい。
書けなかった漢字、書けて楽しい1年・二宮悠真さん(13)
DO緑タイムを1学期ずっとやってみて、コラムを書き写すタイムが速くなった。書けなかった漢字が書けるようになるのも楽しい。29連勝した藤井聡太四段の記事は、印象に強く残った。
内容がすらすらと頭に入るように1年・中尾彩乃さん(12)
読むということでは教科書も新聞もほぼ同じだが、コラムなどを書き写すことで、内容がすらすら頭に入り、字も速く書けるようになった。今まで読んだ記事ではヒアリの記事が面白かった。