飛び出せ学校

由布市東庄内小5年 五感フル回転、試行錯誤飛び出せ学校のバックナンバー

地域の人に取材する児童
レイアウト授業。中谷記者から見出しなどを教わる

 由布市庄内町は、豊かな自然に囲まれた農業が盛んな地域。東庄内小の12人は古里について学ぼうと、「米作りとイチゴを使った特産品」をテーマに新聞づくりに挑戦した。

 大分合同新聞社由布支局の池田美香記者(42)から、記事の書き方や写真撮影についてアドバイスを受けた児童。農業を体験するため学校を飛び出した。

 田植えでは、手作業で植える大変さを実感した。秋には稲刈りに挑んだ。太い稲は、なかなか刈ることができなかった。収穫した大切なお米は鍋で調理。もちもちして甘い米をおいしく食べた。「もっと米作りについて知りたい!」と地元農家の久多良木光男さん(63)から話を聞くことにした。水の管理や獣害対策などの苦労を理解した。

 稲作以外の取り組みも学ぶため、同町五ケ瀬の農家夫妻でつくる「むろおの会」にも取材をした。丸いボトルに入れたパッケージが愛らしい、イチゴのビネガーを作る同会。もったいない精神から生まれたという商品開発の経緯を聞き、試飲もした。五感をフル回転させながら、どんな記事を書こうかと考えた。

 取材後は、分かりやすく、きちんと伝わるような紙面にしたいと試行錯誤。聞いた話の中から取捨選択し、文章を作った。大分合同新聞社ニュース編集部(当時)の中谷悠人記者(38)からは見出しやレイアウトについて学習。カラフルなイラストを添え、思いを込めた新聞を完成させた。


新聞作りの様子(動画)


子どもたちが作った紙面

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