飛び出せ学校

中津市樋田小6年 ふるさと復興、心一つ飛び出せ学校のバックナンバー

北部総局の内田杏実記者から記事の書き方などを教わる
青の洞門とネモフィラの関係について取材する児童

 「もっとたくさんの人に青の洞門に来てもらいたい」―。中津市本耶馬渓町にある樋田小学校の6年生11人は、町内の景勝地・青の洞門の魅力を伝えようとペンを執った。

 大分合同新聞社北部総局の内田杏実記者(26)は「情報を届けることで喜んでくれる人がいる。ぜひ皆さんにしか書けないすてきな記事を完成させてください」とアドバイス。子ども記者たちは洞門の歴史をよく知る先輩たちの声を聞くべく、教室を飛び出した。

 市歴史博物館の五十川孝正さん(63)には洞門を掘った禅海和尚について質問。和尚が作業に使用したとされる道具に触れ、約30年かけて硬い壁を掘り続けた和尚の苦労を感じた。

 ほとんどの児童が洞門から連想するものとして挙げたネモフィラについても調べた。元市本耶馬渓支所長、今永正直さん(61)らに取材し、町内に春の到来を知らせるネモフィラの苗植えは2012年の大分県豪雨(九州北部豪雨)で2度の浸水被害から復興を目指し、地元有志らが始めた「プロジェクト」であることを学んだ。児童たちは当時2、3歳であったため「水害のことは記憶にない」。今永さんらへの取材を通して防災への意識が高まったのと同時に「ふるさとを大切にしたい」という思いが増した。

 取材後は大分合同新聞社ニュース編集部の大塚史穂記者(44)から見出しの付け方や興味を引くレイアウトのコツを学んだ。



 この企画は小学生(主に5、6年生)が、地域の魅力や課題を取材し、新聞にまとめる作業を通して古里を見詰め直すことを目的としています。問い合わせは大分合同新聞社地域連携室「飛び出せ学校」係へ。TEL097・538・9729、Eメールnie@oita―press.co.jp


新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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