飛び出せ学校

豊後大野市犬飼小6年 地域の宝、魅力を再認識飛び出せ学校のバックナンバー

豊後大野支局の山田志朗記者から取材の仕方などを教わる
犬飼港跡について現地で説明を聞く児童ら

 「おおいた豊後大野」として日本ジオパークに認定されている豊後大野市。市内の各小学校は地域の宝を学ぶ郷土学に取り組んでいる。同市犬飼町久原の犬飼小学校は特に力を入れている学校の一つ。新聞作りを通じて魅力をさらに知り、ふるさとへの思いを深めた。

 「皆さんの住んでいる町には誇るべき史跡や文化、歴史がたくさんある。自分たちで調べ、新聞記事を書いて市外の人に自慢してください」。大分合同新聞社豊後大野支局の山田志朗記者(49)から取材のこつを教わった子ども記者は、ジオサイトに詳しい人たちから話を聞こうと教室を飛び出した。

 同町が誇る国指定史跡「犬飼石仏」や「犬飼港跡」では同校の元校長でボランティアガイドの安藤恒美さん(86)に質問。9万年前の阿蘇山大噴火の火砕流が冷え固まってできた溶結凝灰岩を利用していることなどを学んだ。

 町外にも足を延ばした。清川町では仲良く並ぶ二つの石橋「轟橋」「出会橋」について学習。市資料館の後藤祥主幹(48)から、それぞれのアーチ幅が国内1、2位の長さを誇ることを聞いた。緒方町の「原尻の滝」や大野町と清川町の境にある「沈堕の滝」の魅力も探った。

 取材後、大分合同新聞社ニュース編集部の川野剛志記者(27)の指導で見出しやレイアウトを考え、カラフルなイラストを添えた新聞を作り上げた。





新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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