飛び出せ学校

竹田市南部小6年生 歴史や伝統見詰め直す飛び出せ学校のバックナンバー

ボランティアガイドの渡部喜代美さんから神社の由来について話を聞いた
「記事の内容がひと目で分かる見出しを付けよう」グループで案を出し合った

 竹田市南部小学校は、大型商業施設が集まる玉来地区にある。6年生31人は地域を見詰め直そうと歴史や伝統をテーマに選んだ。取材を通じて感じた魅力を詰め込んだ新聞を完成させた。

 取材に先立ち、記者に学んだ。大分合同新聞社竹田支局の原田宏一記者(43)は「相手の話にしっかりと耳を傾け、思いやエピソードを記事に盛り込んで」とアドバイス。児童は紙面の構成を考え、学校を飛び出した。

 市内拝田原の中川神社拝殿(市指定有形文化財)では、ボランティアガイドの渡部喜代美さん(54)に質問。岡藩初代藩主の中川秀成らをまつっていることなどを聞いた。明治期の廃藩置県により、岡城跡(国指定史跡)から常盤山の山頂に移ったことを学習。近くの扇森稲荷神社では、高さ17メートルの大鳥居を見上げた。

 同校と国立別府重度障害者センター(別府市南荘園町)の交流「ホタルおくり」にも注目。1965年にきっかけをつくった菅八郎さん(故人)の長男謹一郎さん(81)は「ホタルを孫に渡そうと東京行きの夜行列車に乗った父がセンター所長と出会ったのが始まり」と語った。活動がセンターの利用者の励みになっていることを聞き、「コロナ禍が終息し、今年は3年ぶりに対面できるように」と願った。

 取材後、大分合同新聞社ニュース編集部の伊東勇一記者(38)から見出しやレイアウトを学んだ。



 この企画は小学生(主に5、6年生)が、地域の魅力や課題を取材し、新聞にまとめる作業を通して古里を見詰め直すことを目的としています。問い合わせは大分合同新聞社地域連携室「飛び出せ学校」係へ。TEL097・538・9729、Eメールnie@oita―press.co.jp



新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

このページの先頭に戻る