飛び出せ学校

玖珠町八幡小6年生 歴史学び地域の見え方変化飛び出せ学校のバックナンバー

角牟礼城を守るためのつくりがたくさんあることを玖珠町教育委員会の野口典良さんから教えてもらった
ニュース編集部の広石修一記者の話を聞いて「より良い見出しにしよう」と話し合った

 豊かな自然に囲まれた玖珠町太田の八幡小学校。今年、県立埋蔵文化財センターの子ども学芸員に選ばれた6年生9人は、八幡地区にいた武士「もののふ」について調べた。新聞作りを通じて、地域の歴史に関する知識を深めた。

 6月、町教委の野口典良さん(45)を講師に招き、武士や戦などについて学んだ。授業で習っていない言葉も多く、初めは苦戦した様子の児童ら。図書館で調べることで、次第に情報が整理できた。

 夏の校外学習では野口さんに案内してもらい、町内の角牟礼(つのむれ)城跡を見学。みんな一度は訪れた場所だったが、学習したことで見え方が変わり、興味関心を持って散策を楽しんだ。

 角牟礼城で石臼が見つかったことを知り、9月は実際に大豆ひきに挑戦。石臼を持っている地元農家の芝原旭さん(83)の指導を受けながら、昔の人たちの生活に思いをはせた。

 新聞を完成させた子どもたちは、大きな達成感を得た。きちんと相手の話を聞き、取材する技術も身に付けた。担任の藤本貴裕教諭(35)は「修学旅行でも、記者さながらにメモを取っていた。成長を感じることができた」と喜んだ。

 大分合同新聞社西部総局の姫野直也記者(31)が取材の仕方をアドバイス。見出しの付け方やレイアウトの基本は、同ニュース編集部の広石修一記者(44)が指導した。 


 この企画は小学生(主に5、6年生)が、地域の魅力や課題を取材し、新聞にまとめる作業を通して古里を見詰め直すことを目的としています。問い合わせは大分合同新聞社地域連携室「飛び出せ学校」係へ。TEL097・538・9729、Eメールnie@oita―press.co.jp


新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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