飛び出せ学校

別府市明星小学校6年生 温泉以外の魅力知って飛び出せ学校のバックナンバー

大津記者から取材の仕方や紙面の作り方を学ぶ明星小学校の児童(2019年7月12日)
作り手の思いを聞こうと〝竹工芸名人〟にインタビュー(19年12月18日)

 別府市の伝統工芸「竹細工」への理解をより深め、温泉以外にもある別府の魅力を知ってもらいたい―。別府市明星小の新聞づくりは児童の疑問と好奇心からスタートした。

 きっかけは昨年のラグビーW杯。児童たちもよく利用するJR別府駅前に、竹ひごで編まれた巨大なラグビーボールが出現した。「4年生のときに郷土学習はしたけど詳しいことをもっと知りたい」。より深く学ぶため市内の竹細工職人らを訪ねた。

 初めに、児童は市竹細工伝統産業会館で“竹工芸の名人”に話を聞いた。「どうして竹細工職人になろうと思ったのですか」「かごが編めるようになるまでどのくらい時間が必要ですか」。自分たちの興味・関心をふくらませ、さまざまな質問を投げ掛けた。同市の卸売業者「竹苑」では、海外でも流通している別府の竹製品の魅力を取材。世界に広がっている地元産品の素晴らしさをあらためて確認した。

 記事を書き始めると、多くの人に読んでもらう文章を書くことの難しさを実感。「一語一句間違いがないように」と慎重に校閲を重ね、納得いくまで記事を書き直した。担任の古椎教諭は「児童たちは文章の読み方などを意識するようになった」と感心していた。

 取材の仕方は大津麻菜記者(25)=大分合同新聞社別府支社=が説明。見やすいレイアウトや見出しのこつは伊東勇一記者(37)=同ニュース編集部=がアドバイスした。


新聞作りの様子(動画)

子供たちが作った紙面

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