豊後高田市高田小5年生 郷土の魅力を再発見


豊後高田市高田小の校区内には県内外で知られる人気観光地「昭和の町」がある。児童たちの家族が働いている店も多い身近な場所だ。しかし、誕生から20年近くたっているため、商店街の成り立ちを詳しく知る人は少ない。
佐藤章史記者(35)=大分合同新聞社豊後高田支局=は「みんなが生まれる前からあった昭和の町を調べ、魅力を再発見しよう。さらに多くの観光客に来てもらえるように分かりやすい地図を付けるといいよ」と提案。5年生は案内人のサポートを受けながら町歩きに出掛けた。
商店街は創業100年以上の老舗だけでなく、移住者が開いた新しい店も増えている。常に変化する町は活気にあふれている。新旧七つの店舗をピックアップし、班ごとに店主らにインタビューした。店の特長や一押しメニューを聞き出した。
寂れた商店街が年間40万人近くを集める観光地として復活を遂げるまでの道のりを知るキーマン2人にも話を聞いた。郷土の先輩たちの努力を知ることができて、平成生まれの子どもたちの関心も高まった。
みんなで相談しながら取材内容を簡潔な文章にまとめ、何度も読み返して構成し直した。
見出しの付け方やレイアウトの基本は河村基史記者(33)=同整理・校閲部=が指導した。商店街の地図上に店舗の絵を丁寧に描き込み、町歩きにも活用できるカラフルな紙面が出来上がった。
新聞作りの様子(動画)