飛び出せ学校

臼杵市上北小5、6年 地域の「宝」歴史学ぶ飛び出せ学校のバックナンバー

是永桂一記者から新聞記事の書き方などについて学ぶ児童たち
「読者に伝えたい言葉」を出し合い、見出しを考えた

米作り、末広焼に挑戦

 末広川流域に田園が広がる臼杵市上北地区。自然豊かな古里で、上北小の児童は毎年米作りを体験する。学校近くでは江戸時代に「末広焼」と呼ばれた焼き物も作られていた。地域が育んできたつながりや歴史を学び、受け継いでいこうと、5、6年生13人が新聞作りに取り組んだ。

 「上北の素晴らしさ、面白さを知っている人に話をうかがい、たくさんの人に伝えよう。新聞作りを楽しもう」。

 大分合同新聞社臼杵支局の是永桂一記者(39)から取材のこつを教わった子どもたちは、地域の「宝物」を大切に受け継ぐ人たちの話を聞こうと教室を飛び出した。

 同小では住民を「先生」に児童が米作りを学ぶ「田んぼ活動」が30年前から続く。活動を支える藤原真一さん(79)から収穫までの季節ごとの作業、食物に感謝する気持ちの大切さなどを教わった。

 また、同じく活動を指導する糸永裕之さん(78)には田んぼ活動が始まった経緯などを質問。昔、使っていた脱穀用具も見せてもらった。

 校区の市内末広では臼杵藩が陶工を招いて作らせた末広焼の伝承が残る。善徳寺住職の佐々木正円さん(82)から末広焼の歴史や特徴などを聞いたほか、末広焼からヒントを得た「臼杵焼」の制作や普及に取り組む人を取材。実際に器作りにも挑戦した。

 取材後、分かりやすく記事を書き、色鮮やかなイラストを描いた。

 大分合同新聞社整理・校閲部の大塚史穂記者(42)から見出しやレイアウトについて教わり、地域の魅力や思いが詰まった新聞が出来上がった。


新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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