飛び出せ学校

豊後大野市大野小6年 町の魅力、歴史知って飛び出せ学校のバックナンバー

庄記者から取材のこつを教わる児童たち
「見出しづくりは難しいなー」と児童たち

知られざる話題満載

 野菜作りに適した土を生かし、丘陵地に広大な畑が広がる豊後大野市大野町。大野小学校は町の中心部にある。「大分の野菜畑」をリードし、由緒ある歴史を引き継ぐ町の魅力を伝えようと、6年生28人が新聞編集に取り組んだ。

 「大人が知らないことを必ず見つけてほしい。取材で教えてもらったことをさらに聞き込んで、面白い新聞をつくろう」。大分合同新聞社豊後大野支局の庄亨記者(44)から取材のこつを教わった子どもたちは、町の魅力を磨いている人たちの話を聞こうと教室を飛び出した。

 西日本一の生産量を誇る市の特産品「夏秋(かしゅう)ピーマン」。県農協豊後大野ピーマン部会の小代広幸部会長(54)からは、独特の風味を抑えた品種の栽培や、害虫を食べるダニを利用した減農薬について教わった。

 同校そばの古刹・明尊(こさつみょうそん)寺では、直径1メートルを超える大太鼓に注目。藤村暢住職(64)から聞けたのは、皮の張り替えに技術の全てを注いだ熟練職人の思いだった。

 室町時代の画僧・雪舟が描いた名瀑(めいばく)「沈堕の滝」。市歴史民俗資料館(緒方町)の高野弘之館長(55)には、阿蘇山の大火砕流がつくり上げた滝の歴史や、水力発電と景観保全の両立に力を尽くした人たちの話を聞いた。

 取材後、分かりやすく記事を書き、色鮮やかなイラストを描いた。

 大分合同新聞社整理・校閲部の金田満里子記者(37)から見出しやレイアウトについて教わり、知られざる町の話題を満載した新聞が出来上がった。


新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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