飛び出せ学校

国東市竹田津小6年 地区の歴史もっと知って飛び出せ学校のバックナンバー

広瀬記者と新聞作りを学ぶ竹田津小の児童
「より良い見出しにしよう」と話し合う子どもたち

神社や行事、テーマに

 海と山に囲まれた国東市国見町の竹田津小学校。同校の6年生8人は「竹田津(たけたづ)地区の歴史を多くの人に知ってもらおう」と、学校近くの神社「武多都社(たけたづしゃ)」や、同校の女子が舞う行事「巫女舞(みこまい)」をテーマに新聞作りに挑戦した。

 子どもたちは大分合同新聞社国東支局の広瀬悠一記者(25)から取材の仕方を教わり、地区の歴史や行事に詳しい人に話を聞くため、学校を飛び出した。

 武多都社では宮司の須磨長●(リッシンベンに喜)(すまながよし)さん(75)に取材。神社の名前の由来や同社に伝わるユニークな祭り「御鎮座祭(おちんでさい)」について詳しく聞いた。

 毎年7月と10月の2回、巫女舞で使われる舞台「築島」についても質問。築島は同校の校庭にあるが、普段は「上がってはいけない」と言われている場所。築島は同社の一部で、神様がいることがその理由であることを知った。

 巫女舞については、昨年度まで32年間、子どもたちの指導をしてきた津崎宗治さん(87)に話を聞いた。取材を通して、巫女舞が1987年から始められたことや、平和を願ってつくられた舞であることを教えてもらった。津崎さんが引退し、踊り手も少なくなったことから、存続が難しくなっている巫女舞。次の6年生が下の学年にしっかり教え、来年以降も続けてほしいと感じた。

 大分合同新聞社整理・校閲部の渡辺麻莉子記者(27)から、分かりやすい見出しの付け方やレイアウトの基本を教わり、イラストを添えて、カラフルな紙面が完成した。


新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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