飛び出せ学校

宇佐市院内北部小5年 身近なユズ魅力発信飛び出せ学校のバックナンバー

藤本記者から取材の仕方を学ぶ児童
一目で分かる見出しを付けようとグループで話しあって考えた

 逆境越えた歴史知る

 西日本有数のユズの産地・宇佐市院内町にある院内北部小。町内には一村一品運動をきっかけに全国でも珍しい「柚子(ゆず)団地」が造られ、児童にとってユズは身近な存在。地域に根付いたユズの魅力を発信しようと新聞作りに挑戦した。

 取り組みは昨年11月にスタート。初めに大分合同新聞社宇佐支局の藤本昌平記者(29)から取材の仕方や注意点、記事の書き方などを学んだ。「疑問に思ったことは分かるまで質問を」「メモを取りながらも相手の顔を見て話を聞こう」とアドバイスを受け、取材に取り掛かった。

 院内でユズが作られるようになった経緯を調べるため、「櫛野農園」の櫛野正治社長(67)から取材。日当たりの良い地形を生かし、1974年に櫛野さんを含む6戸の農家で始めたことや、当時の苦労話を聞いた。出荷できない実を加工し、ゆずごしょうを開発するなど逆境を乗り越えようと努力する姿に感銘を受けた。

 長年、守り育ててきた「院内ユズ」のブランドを保つ取り組みについては県農協北部事業部園芸課の谷口英樹さん(46)に話を聞いた。町内にある四つの柚子団地では、使用する薬剤の量が多くならないよう総会で使用量を決めていることを知った。

 取材を終え、記事を書き、イラストを描いた児童は今年2月、大分合同新聞社整理・校閲部の佐藤一郎編集委員(51)から見出しの付け方やレイアウトの基本を学んだ。地域の特産・ユズの歴史や魅力、思いが伝わる紙面に仕上がった。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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