佐伯市松浦小5年 地域に根付く漁業


佐伯湾を望む佐伯市松浦小学校。近くには松浦漁港や漁協、水産会社があり「海の街」の中心部に位置している。児童にとって水産業は身近な産業。地域に根付いた漁業の魅力を調べようと新聞作りに取り組んだ。
学校がある同市鶴見は鶴見町だった1981年に「全国豊かな海づくり大会」が初めて開かれた場所。鳥羽一郎が歌う演歌「男の港」の舞台としても知られる。漁港にある市公設水産地方卸売市場鶴見市場は年間約1万7千トン(2018年度)を扱う県内最大の市場。魚種が豊富なことも特徴で、長く受け継がれてきたさまざまな漁法により、多種多様な魚介類を供給している。
「いろんな魚をどうやって取っているんだろう?」「おいしい魚がたくさん取れる秘密は?」。県漁協鶴見支店鶴見地区漁業運営委員長の疋田一則さん(59)の出前授業を受けて興味を持った児童は、漁業の現場を取材してみることにした。
大分合同新聞社佐伯支社の乙咩啓太郎記者(43)から取材の仕方を教わり、地域に飛び出した。地元の鳩石英世さん(75)と田中正史さん(77)、浜野慶太さん(44)から巻き網漁、一本釣り漁、潜水漁業について取材。漁獲量の減少や後継者不足といった悩みも知ることができた。
大分合同新聞社整理・校閲部の山本康裕編集委員(49)から、分かりやすい見出しの付け方やレイアウトの基本を教わり、取材した内容を記事に。カラフルなイラストを添えて「海の街」の魅力が詰まった紙面を完成させた。
新聞作りの様子(動画)