飛び出せ学校

大分市鶴崎小5年 地域の祭り、文化学ぶ飛び出せ学校のバックナンバー

取材の心構えや記事の書き方を学ぶ児童
分かりやすい紙面にしようと、グループで見出しを考えた

 江戸時代、参勤交代の瀬戸内海航路の拠点だった鶴崎地区にある大分市鶴崎小学校。5年生57人が「歴史がある地元の祭りや文化を広く知ってもらおう」と、鶴崎踊など鶴崎三大祭り、教育者の毛利空桑(くうそう)をテーマに新聞作りに挑戦した。

 「鶴崎の宝は何でしょう」―。大分合同新聞社報道部の坂本陽子記者の問い掛けに、児童たちが挙げたのは「鶴崎踊」「法心寺の二十三夜祭」「剣八幡宮のけんか祭り」「毛利空桑」。この四つを新聞のテーマに決めた。

 「取材相手には『なぜ』『どうして』と何でも質問しよう」など取材の心構えや記事の書き方を学んだ。同写真映像センターの鎌手美和記者からは、カメラの持ち方など撮影の基本を教わり、取材のイメージを膨らませた。

 児童たちは、鶴崎おどり保存会の安部泰史会長に約460年続く鶴崎踊について、法心寺の佐々木浩文住職には寺を創建した肥後藩主・加藤清正を供養する二十三夜祭、剣八幡宮の園部博宮司らにはけんか祭りの起源や魅力などを詳しく聞いた。

 学校の近くにある毛利空桑記念館の野村広幸館長には、幕末から明治初期にかけて活躍した毛利空桑の生涯を教えてもらった。取材を通し、児童たちは「意外と知らないことがたくさんあった」と新たな発見をした様子。

 大分合同新聞社整理・校閲部の河村基史記者からは見出しの付け方やレイアウトの方法を勉強。カラフルなイラストも添え、鶴崎を愛する気持ちが伝わる温かい紙面が出来上がった。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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