飛び出せ学校

日出町藤原小5年 地域の魅力を探る飛び出せ学校のバックナンバー

渡辺記者から取材の仕方や記事の書き方を学ぶ児童たち
グループになって話し合い、分かりやすい見出しを考えた

 加工や販売も手掛ける養鶏場や奥深い歴史のある寺など魅力的な場所が校区内にある日出町藤原小学校。5年生は地元の「良い所」を探し、発信する新聞作りに挑戦した。

 児童は大分合同新聞社日出支局の渡辺久典記者(31)から取材の仕方や記事の書き方を教わった。「読む人の立場になって分かりやすい紙面を考えよう」とアドバイスを受け、話を聞く相手や役割分担などを決めた。

 農業と歴史にテーマを定め、関連する4カ所を訪ねた。仕事に従事する人たちの思いやこだわりも聞き取った。

 直販所がある鈴木養鶏場では、鈴木昭吾さん(44)の案内で、鮮度や衛生面などに気を配りながらおいしい卵や加工品などを販売する様子を取材。ミカン狩りが楽しめる関口観光農園では、園主の岩尾親一さん(33)から収穫量や来園者数などを聞き、有機肥料を使った栽培風景を見学した。

 日出藩3代藩主の木下俊長を祭る横津神社の境内を歩き、宮司の阿南宣敬さん(67)から神社の歴史や絵巻物などの説明を受けた。六郷満山と深く関わる願成就寺で、先祖供養や願い事に来る人たちを迎える法嗣の国光豪滉さん(28)の姿に「私たちも地域のために働く人になりたい」と感銘を受けた。

 大分合同新聞社整理・校閲部の小野良子記者(42)から見出しの付け方やレイアウトを学び、色鮮やかな手描きのイラストを添えた。簡潔で分かりやすく、温かみのある新聞が完成。最後の授業では、組み上がった紙面を見て達成感から歓声を上げた。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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