飛び出せ学校

竹田市白丹小6年 肥後街道、歴史に重み飛び出せ学校のバックナンバー

取材の仕方や記事の書き方を学ぶ白丹小の児童
「どんな見出しにしようかな」。書いた記事を読み、話し合い

 加藤清正が整備した参勤交代道路「肥後街道」が校区内にある竹田市白丹小学校。6年生が、坂本龍馬や勝海舟らも通った、当時の面影が残る道の歴史を伝える新聞作りに、学校を飛び出した。

 児童は、大分合同新聞社竹田支局の原田宏一記者(40)から取材の仕方や記事の書き方などを教わり「地域をもっと好きになってもらえる新聞にしよう」とアドバイスを受け、役割分担や誰に話を聞くかなどを決めた。

 案内役に元小学校長の田北敏彦さん(62)を迎え、熊本県境の大利を出発。半日がかりで久住宿までの14キロの道のりを歩いた。途中には長さ約200メートル、幅約2・3メートルの石畳が残っており、石に付いたこけを目にして、歴史の重みに思いをはせた。

 庭に樹齢約500年の桜がそびえ立つ家で、住人の村上敦子さん(97)に取材。殿様のかごを置いたとされる「おかご石」に腰を下ろし、花びらが舞う春の空を見上げる殿様の姿を想像した。 

 江戸時代に架けられた石橋「米賀橋」については、近くに住む島村宏司さん(71)から話を聞いた。川の両端に石垣があり、岩に柱を立てた跡があるのを目にして「大切な遺産をどう守り継ぐか考えたい」と意識を高めた。

 大分合同新聞社整理・校閲部の山本康裕編集委員(48)から見出しの付け方やレイアウトの方法を学び、手描きイラストや地図を添えた。

 最後の授業では、組み上がった色鮮やかで温かみのある紙面を見て感動。全員で漢字や文章を再確認し、新聞を手にする人が読みやすい紙面を完成させた。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

このページの先頭に戻る