飛び出せ学校

杵築市大内小6年 地域の熱い心伝える飛び出せ学校のバックナンバー

三井記者(右端)から記事の書き方を教わる大内小学校の児童
より良い見出しにしようと盛んに意見を交わした

 杵築市大内の海と山に囲まれた自然豊かな地域に位置する大内小学校。同校6年生の15人は、地域で盛んなミカン栽培やミカンの木の灰を利用した焼き物に注目。地元の特産品を通して、多くの人に大内地区の良さを知ってもらおうと新聞作りに挑戦した。

 子どもたちは三井祥聖記者(29)=大分合同新聞社杵築支局=から取材の仕方や記事の書き方などを教わり、「疑問に思ったことを分かるまで質問し、大内のことを知らない人にも分かりやすい記事を書こう」とアドバイスを受けて、取材に取り掛かった。

 ミカン栽培については、校区内で露地ミカンを作っている吉川多(まさる)さん(71)にミカン山での作業内容や栽培方法を取材。吉川さんが子どものころ愛媛県から杵築市に家族と移り住んだことや、花が咲く前につぼみを取る摘蕾(てきらい)など地道な手作業がおいしいミカン作りに欠かせないことが分かった。取材後、ミカンの収穫体験もして、取れたてを味わった。

 同校の玄関に飾られている開校100周年記念の大皿は「杵築焼司窯(つかさがま)」の窯元、鈴木健司さん(61)の作品。子どもたちは鈴木さんから話を聞き、ミカンの木の灰を釉薬(ゆうやく)として使うことで表面が穏やかな水色に仕上がることを知った。陶芸に対する思いなども質問。職人気質の鈴木さんの生き方や、熱い気持ちに心を打たれた。

 大分合同新聞社整理・校閲部の金田満里子記者(36)から見出しの付け方やレイアウトについて学び、手作りのイラストや表を加えた地元愛あふれる紙面に仕上がった。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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