飛び出せ学校

由布市塚原小4、5、6年 地域の人にスポット飛び出せ学校のバックナンバー

「伝えたいことを考えながら取材しよう」。指原記者(右端)から取材の仕方を教わる児童=由布市塚原小学校
「より良い見出しにしよう」「分かりやすい紙面にしよう」と話し合った

魅力発信、思いに迫る

 由布市湯布院町の塚原高原には美しい自然が広がる。農業や観光が盛んで古くからの伝統行事も続いている。地元の魅力や住む人たちの思いに迫ろうと、塚原小学校4~6年生の12人が新聞作りに挑戦した。

 児童は大分合同新聞社由布支局の指原祐輔記者(35)から取材の仕方や原稿の書き方について授業を受け、「何を伝えたいか考えながら取材を」と教わった。

 最初に取材したのは地域おこしや地元の行事を支援する「九十九の会」の竹内秀馬さん(39)。会の活動や、2016年に地域内にできた大分自動車道の由布岳スマートインターチェンジへの期待について聞いた。

 竹内さんの思いに触れた児童は、多様な分野で頑張る地元の人たちの元へ。

 同校卒業生の後藤槙吾さん(24)からは、言語聴覚士の仕事や温かな近所付き合いの大切さを教えてもらった。湯布院塚原高原観光協会の渡辺理さん(46)の取材では、福岡から移住してホテルを始めた経緯、観光を通じて塚原の自然の素晴らしさを多くの人に伝えようとする話に耳を傾け、ペンを走らせた。「攻めの農業」に挑戦する縣(あがた)次男さん(70)からは、塚原の気候を生かす工夫や付加価値を付ける努力について取材した。

 4チームに分かれて記事を練り上げ、地元の豊かな自然や伝統行事を表現するイラストを描いた。大分合同新聞社整理部の清松俊朗記者(40)から見出しやレイアウトのこつを教わり、地域の「人」にスポットを当てたカラフルな紙面が完成した。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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