飛び出せ学校

豊後大野市清川小5年 「地域の魅力」知って飛び出せ学校のバックナンバー

庄記者と新聞の作り方を学ぶ児童たち
「どんな見出しにしようかな」。読者目線に立ちアイデアを出し合う

「興味」満載の紙面に

 約9万年前の阿蘇大火砕流に覆われた大地を、祖母山源流の奥嶽川が深く削る豊後大野市清川町。清川小学校は町内砂田の小高い丘の上にある。自然あふれる地域の魅力を伝えようと、5年生21人が新聞編集に取り組んだ。

 「読者が知らないことを伝えるのが新聞の役目。自分が『もっと知りたい』と思ったことを質問して、楽しくて面白い新聞をつくろう」。大分合同新聞社豊後大野支局の庄亨記者(43)から取材の目的を教わった子どもたちは、町の自慢を支える人たちの話を聞こうと教室を飛び出した。

 570年近い歴史を持つ「御嶽神楽」の取材では、事務局長の衛藤信彰さん(46)にインタビュー。同小児童による「清川子ども神楽」も指導する衛藤さんが、伝統の舞を継承してほしいと願っていることを知った。

 町のシンボル・御嶽山の春を彩る「桜ロード」のソメイヨシノが寿命を迎えていることを、清川まちづくり協議会の佐藤勤也さん(66)から聞いた。植樹で3千本の桜並木を復活させようと活動する「桜街道プロジェクト」の大切さを学んだ。

 初夏の名産「クリーンピーチ」の生産者、小深田秀人さん(81)と川上茂宏さん(32)からは、ユスラウメの木にさまざまなモモの枝を接ぎ木して育てる手法の大変さを教わった。

 取材後、分かりやすく記事を書き、色鮮やかなイラストを描いた。佐藤一郎・大分合同新聞社整理部長(50)から見出しやレイアウトについて教わり、町の今とこれからを伝える新聞が出来上がった。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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