飛び出せ学校

国東市富来小5年 「地域の自慢」一目で飛び出せ学校のバックナンバー

中谷記者(右)にインタビューの仕方を学ぶ児童ら
「どんな見出しにすればいいかな」 読者に伝わる紙面を目指した

取材、編集に全力投球

 国東半島東側の海岸沿いに位置し、伊予灘に臨む富来小学校(国東市国東町富来浦)。地域の魅力を知ってもらいたいと、5年生12人が初めての新聞編集に取り組んだ。

 「5W1Hを頭に浮かべながら質問しよう」「新聞記事は逆三角形。最も伝えたいことから順に」。大分合同新聞社国東支局の中谷悠人記者(33)から取材の仕方や記事の書き方を教わった児童は、ペンとカメラを手に勢いよく教室を飛び出した。

 地元特産の「くにさき姫だこ」の取材では、ベテラン漁師の竹本嘉久さん(66)にインタビューした。タコつぼを沈めて捕まえることや以前よりタコが減ったこと、2千個以上も仕掛けるというタコつぼの掃除が大変なことも聞き取った。

 28回開催の長い歴史を持つ市民レース「仏の里くにさき・とみくじマラソン大会」の取材では、大会実行委員長の伊牟田洋史さん(69)に話を聞いた。多い時で4千人余りが参加したという。ランナーを元気づける名物のかかしが地元有志の手によって飾られていることも聞き出した。

 取材を終えた児童は、記事を補足説明するイラストを手描きで作成。タコつぼの構造やユニークなかかしなどを想像してもらえるよう細部まで丁寧に描き込み、カラフルな色を塗った。

 最後は紙面にレイアウトし、記事を要約した「見出し」を付ける作業。大分合同新聞社整理部の佐藤一郎部長(50)から指導を受け、読み手を想像しながら仕上げた。

 「自慢いっぱい富来地区」―。思いのこもった手づくり新聞が出来上がった。


新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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