飛び出せ学校

宇佐市北馬城小5年 届けたい、地域の誇り飛び出せ学校のバックナンバー

八坂記者と一緒に地域の魅力などについて話し合う児童たち
熱心に話し合い見出しを決定。手書きのイラストもふんだんに

高い技術、支える熱意

 宇佐市東部に位置する北馬城小学校。自然環境に恵まれた農村地帯が広がる地域には、高い技術を生かして農産物や工業製品を作っている人がいる。地元の魅力を多くの人に伝えようと、5年生12人が新聞作りに挑戦した。

 「地域の中でみんなに伝えてみたいと思う自慢はありますか」。八坂啓佑記者(30)=大分合同新聞社宇佐支局(現・別府支社編集部)=が問い掛けると、児童からは「全校で取り組む一輪車」「宇佐ランタン」「吉沢みかん園」など、次々と元気な声が上がった。取材の仕方や記事の書き方を学んだ児童は早速、学校の外に飛び出した。

 ビニール製ちょうちんを製造している「宇佐ランタン」の谷川忠洋会長(79)と実社長(46)に話を聞いた。生産数は国内シェアナンバーワンで、お店の宣伝やイベントの飾りなどさまざまな用途に使われている。環境に優しい商品開発を進めていることや分業制で障害のある人も働きやすく、協力して高品質のちょうちんを作っていることを学んだ。

 「宇佐農場 吉沢みかん園」では、吉沢貴樹さん(39)からおいしく育てる秘訣(ひけつ)を取材した。農場は程よい斜面になっており、良い土地と木の適切な管理、太陽の光で甘味のあるミカンに育つことを知った。ミカン作りに懸ける生産者の熱い思いに触れた。

 学校に戻った児童は取材ノートを見ながら原稿を書き上げた。山田直彦記者(44)=大分合同新聞社整理部=から見出しや紙面のレイアウトについて学習。手書きのイラストも盛り込み、カラフルで楽しい紙面を完成させた。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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