飛び出せ学校

日出町川崎小5年1組 原始~現代、四つの宝飛び出せ学校のバックナンバー

渡辺記者と記事の書き方などを学ぶ川崎小の児童たち
目を引く見出しにしようとグループごとに話し合った

地域の奥深さ知る

 日出町の東部に位置する川崎小学校。近くには全国的にも有名な「早水台(そうずだい)遺跡」「朝日寺(ちょうにちじ)」などの遺跡、歴史ある建物や、障害者の社会的自立を支える「ホンダ太陽」などの先進的な企業がある。5年生31人は地元の時代ごとの歴史にまつわる場所を調べ、その由来と現在を多くの人に伝えようと新聞作りに取り組んだ。

 「分からないことは分かるまで聞こう」「大事な要素から先に書こう」。児童は、大分合同新聞社日出支局の渡辺久典記者(29)から取材の仕方や記事の書き方を学んだ後、「川崎の歴史」をテーマに決定。原始~現代までの各時代を象徴する四つの場所を選び、それぞれに詳しい地域住民らの所へ取材に向かった。

 「早水台遺跡」については、町教委文化振興室の塚本史晃さん(23)に話を聞いた。遺跡からは縄文時代の九州の代表的な土器や石器が出土。数万年前に人が住んでいた可能性を示すことを知った。

 奈良時代に前身の薬師堂が建てられ、薬師如来像が祭られている「朝日寺」や、1911(明治44)年に開業した「JR日出駅」などについても現地を取材。障害者雇用を進め、車やオートバイの部品を製造する「ホンダ太陽」では、「車いす利用者のために電気スイッチが低い位置にある」など企業の工夫を学んだ。

 取材を終えた児童は、大分合同新聞社整理部の江藤伸彰記者(41)から見出しの付け方や記事のレイアウトを学んだ。主見出しは「川崎の歴史出発進行!」。発展を続ける川崎地域の奥深い歴史とそれらを受け継ぐ地元の人たちの思いが伝わる紙面を完成させた。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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