飛び出せ学校

竹田市荻小5年 水が育む町の魅力飛び出せ学校のバックナンバー

岡本記者から記事の書き方を学ぶ子どもたち=竹田市の荻小学校
より良い見出しにしようと班ごとに話し合った

特産品や観光名所を調査

 竹田市荻町の熊本県境近くにある荻小学校。町内を流れる豊富な水が農業地帯を潤し、豊かな自然を育んでいる。特産品のトマトやお薦めの観光名所をPRしようと、5年生が「きれいな水 豊かな荻町」をテーマに新聞作りに挑戦した。

 「荻町の自慢は何ですか?」。大分合同新聞社竹田支局の岡本英明記者(29)が問い掛けると、児童からは「トマトがおいしい」「水が豊富」「大きな滝やダムがある」と元気な声が上がった。記事の書き方などを学んだ児童たちは地域住民に話を聞くため、取材へ向かった。

 トマト農家の阿南光寛さん(43)には1日当たりの収穫量や仕事のやりがいなどをインタビュー。収穫体験に参加し、ハウス栽培の作業工程を学んだ。

 大野川源流から10キロ以上離れた町内の田畑に水を送り届けている「荻柏原井路」は1926年に完成。荻柏原土地改良区の後藤大賢さん(35)への取材で、垣田幾馬翁らが私財を投じてトンネルを掘り、難工事の末に井路を開通させたことを知った。

 水の癒やしを体感できる2カ所の観光名所も紹介した。桜や紅葉が美しい場所にある「白水の滝」は堀哲郎さん(44)に名前の由来を取材。国の重要文化財に指定されている「白水ダム」は岡部鎮宏さん(52)に話を聞き、「日本一美しいダム」と呼ばれる水流の仕組みを学んだ。

 調べたことや体験したことを紙面にまとめようと、宗岡博之記者(43)=大分合同新聞社NIE推進室編集部=から見出しの付け方やレイアウトを学習。カラフルなイラストを掲載し、明るい新聞に仕上げた。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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