飛び出せ学校

佐伯市東雲小4、5年 伝統、伝説を調査飛び出せ学校のバックナンバー

守屋記者と一緒に上浦の魅力や取材の仕方などを学ぶ児童たち
分かりやすい見出しを付けようと班ごとに話し合った

地域の自慢、伝えたい

 佐伯市北東部の上浦地域にある東雲(しののめ)小学校。学校近くには、初日の出の名所として知られる「豊後二見ケ浦」や落差14メートルの「暁嵐(ぎょうらん)の滝」などさまざまな観光名所がある。4、5年生17人は名所にちなんだ行事や伝説を多くの人に伝えようと、新聞作りに挑戦した。

 「みんなが県内の人に伝えたい上浦の自慢は何ですか?」。大分合同新聞社佐伯支社の守屋茉冬記者(26)が問い掛けると、児童は「豊後二見ケ浦」「暁嵐の滝」「カッパ伝説」「おせったい」などと元気いっぱいに答えた。取材の仕方や記事の書き方を学んだ児童は、それぞれに詳しい地域住民に取材するため、学校を飛び出した。

 豊後二見ケ浦については、地元の松村輝博さん(80)、山矢隆彦さん(55)と松田剛志さん(78)に話を聞いた。地元の野球チームのメンバーの発案で、1969年に夫婦岩をしめ縄でつないだのが始まりで、台風などで切れないよう縄の中に鉄線を入れたことも知った。

 暁嵐の滝にまつわる「カッパ伝説」や、近くの地蔵堂で毎年1月21日に開かれる「おせったい」についても取材。「おせったい」では厄年の男女が菓子や果物、日用品などをまき、無病息災を祈っていることを学んだ。

 取材を終えた児童は、伊東勇一記者(33)=大分合同新聞社整理部=から記事のレイアウトや見出しの付け方を学んだ。主見出しは「伝統と伝説がいっぱい上浦」。上浦が誇る観光名所とそれらを継承してきた地域の人たちの思いが伝わる紙面に仕上がった。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

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