飛び出せ学校

臼杵市佐志生小4、5、6年 伝えたい地域の誇り飛び出せ学校のバックナンバー

宗岡記者と新聞作りについて学ぶ児童たち
記事を読んで、担当ごとに見出しを考える児童たち

住民の熱さ、優しさ学ぶ

 臼杵市の北東部にある佐志生(さしう)小学校。北は旧佐賀関町と接する。佐志生地区にはリーフデ号来航ときれいな海水浴場で知られる黒島があり、山の緑も豊か。「佐志生地区振興協議会」を核にしたコミュニティーづくりも盛んだ。地区の自慢と、地域を盛り上げる住民の熱さ、優しさを伝えようと、4~6年生の10人が新聞作りに取り組んだ。

 「県内の人に知ってほしい佐志生の財産は何?」。大分合同新聞社NIE推進室の宗岡博之記者(42)が問い掛けた。「黒島」「獅子祭り」「樅木山(もみのきやま)」…。次々に声が上がった。これに地区の3世代交流行事を加えた四つのテーマで、それぞれに詳しい地区の住民に取材することに。話の聞き方や、イラストの資料となる写真の撮り方などを学んだ。

 黒島についてはリーフデ号と三浦按針、日蘭交流について聞き、歴史を調べ続けている住民の努力に触れた。獅子祭りは地元の藤田(とうだ)地区の3人から、220年以上続く祭りの歴史と継続の苦労などを聞いた。樅木山登山道を再整備することで、子どもたちに登山の楽しさを知ってほしいという住民の熱意を学習。「イキイキ文化祭」と「さしうふるさとまつり」を始め、3世代の住民交流と地区の盛り上げを進めていることも知った。

 取材後、川津奈央子記者(32)=大分合同新聞社整理部=から記事のレイアウトや見出しの付け方を学んだ。主見出しは「魅力いっぱい佐志生が一番」。佐志生を深く知り、誇りを伝える紙面が出来上がった。

新聞作りの様子(動画)

子どもたちが作った紙面

このページの先頭に戻る