飛び出せ学校

大分市竹中小4、5年 地域の魅力に迫る飛び出せ学校のバックナンバー

衣笠記者に新聞の作り方を教わる児童たち
「読みやすくするには?」 レイアウトを考える

心温かい人々と、ふれあい
 
 大分市の南西部に位置し、本宮山や大野川など雄大な自然に囲まれた竹中地区。伝統的な遊びや文化を体験できる場も多くあり、住民同士の交流も盛んな地域の魅力を伝えようと4、5年生(当時)が新聞作りに取り組んだ。
 「地域で自慢できるものはありますか」。衣笠由布妃記者(28)=大分合同新聞社報道部=の問い掛けに、「ハエ釣り大会」「豆腐やしょうゆ作り体験」「座禅の授業」など次々と声が上がった。どの活動にも地域住民が深く関わっており、竹中の人の温かさや仲の良さを改めて認識した児童たち。「竹中に優しい心あふれてる」をテーマに決め、取材に向かった。
 江戸時代から続くユワキヤ醤油(しょうゆ)社長の門脇正幸さん(58)から発酵食品を作る大変さを教わり、手作りにこだわる職人の熱い思いに触れた。地域活性化のために地元で豆腐作りを始めた坂本裕明さん(65)にも話を聞き、おいしさの秘密は地元の自然を利用して作っていることだと知った。勝光寺の住職、南慧昭(えしょう)さん(73)には、歴史ある寺を継ぐことになった経緯を聞き、地元に対する考えや新たなことに挑戦する時の気持ちの持ち方などを学んだ。ハエ釣り同好会の佐藤導則さん(75)と坪井通雄さん(67)の話から、作物を育てることを通じて、食べ物の大切さを伝えていることが分かった。
 地域を愛する人々の思いをまとめた児童たちは、船山善弘大分合同新聞社整理部記者(43)の助言を受けて、紙面のレイアウトを工夫。手書きのイラストも盛り込み、竹中の温かい心をぎゅっと詰め込んだ紙面を完成させた。

子どもたちが作った紙面

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