飛び出せ学校

由布市大津留小全学年 福祉施設と活発な交流飛び出せ学校のバックナンバー

指原記者に記事の書き方を教わる児童
「このイラストはここに使おう」紙面構成を考える児童

楽しみ、やりがい、たくさん

 由布市庄内町の大津留小学校は学校近くの福祉施設にサツマイモのプレゼントや年賀状を送るなど交流を続けている。福祉施設とはどんな場所なのか、もっと詳しく知りたいと考え、「福祉」をテーマに全校児童8人が新聞作りにチャレンジした。
 指原祐輔記者(32)=大分合同新聞由布支局=から記者の七つ道具を見せてもらい、記事の基本を学んだ。「福祉とは困っている人を支えること」との話を聞いて取材をスタート。
 児童と交流がある指定障害者支援施設「向陽学園」(町内小挟間)の井元育造さん(57)と「社会福祉法人庄内厚生館」(町内西長宝)の曽根崎平八(とうはち)さん(56)から施設の概要や成り立ちなどについて聞いた。井元さんは「施設利用者と信頼関係ができた時が喜び」、曽根崎さんは「利用者を少しでも癒やしたいので野球観戦などいろんな行事をしています」。仕事のやりがい、利用者との触れ合いや、施設と学校の交流行事などについて話を聞いた。
 児童は障害がある人や高齢者が生活し、学校と交流がある3施設を訪問。利用者に食事や行事といった楽しみについてインタビュー。施設のスタッフには仕事で心掛けていること、利用者を支えるこの仕事への思いを聞き、ペンを走らせた。利用者と一緒に風船割りゲームや輪投げ、風船バレーを楽しみ、交流をさらに深めた。
 三股秀明大分合同新聞NIE推進室次長(47)と話し合いながら見出しやレイアウトを検討。見出しとイラストの並べ方が人の笑顔に見える斬新な構図にした。記者体験を振り返る4コママンガもあるユニークな紙面が出来上がった。

子どもたちが作った紙面

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