飛び出せ学校

臼杵市下南小6年 豊かな文化財・伝統飛び出せ学校のバックナンバー

宗岡記者から取材の仕方について話を聞く子どもたち
「どんな見出しがいいかな」 いろいろな意見が飛び交う

「地域の自慢」深く調べる

 国宝臼杵石仏をはじめとする豊かな文化財があり、伝統行事が長く続く下南地区。地区の歴史や文化を伝えようと、6年生が新聞作りに取り組んだ。
 「下南の自慢できるところは?」。宗岡博之記者(41)=大分合同新聞臼杵支局=が尋ねると、「王の字火まつり」「禹王塔(うおうとう)」などの答えが次々と返ってきた。石仏も含め、地域の史跡や行事をあらためて深く調べようと、地域住民や石仏のガイドに携わるボランティアの人たちに話を聞くことにした。
 取材の仕方や記事の書き方、写真の撮り方を学んだ後、現地へ足を運んだ。臼杵石仏では石仏の歴史や現在進められている修復の内容を知るだけでなく、関係者の話を通じ、地域の宝である石仏への熱い思いを感じることができた。
 禹王塔と呼んでいる「禹稷合祀壇(うしょくごうしのだん)」では治水、農業の神を日本で唯一一緒に祭った史跡の由来、今年が治水の神「禹」ゆかりの地域の人たちが全国から集まる節目の年であることを学んだ。王の字火まつりの調べ学習を通じ、伝統の祭りを続ける苦労や火文字を作るためのさまざまな工夫を知った。
 学校に戻った児童たちは聞いたこと、調べたことを紙面にまとめるため、小松和茂記者(31)=大分合同新聞整理部=から見出しの付け方、レイアウトの方法を学んだ。主見出しは「伝えたい下南の歴史」。現地の様子を描いたカラフルなイラストも交えて紹介。地域の誇りである歴史や豊かな文化を分かりやすく伝える新聞が出来上がった。

子どもたちが作った紙面

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