飛び出せ学校

宇佐市佐田小4、5、6年 地域の歴史を探る飛び出せ学校のバックナンバー

八坂記者から新聞の作り方を学ぶ佐田小学校の児童
「どんな見出しにしようか」真剣に話し合う児童

名所や偉人「魅力知って」

 豊かな自然や多くの名所、旧跡が校区内に残る宇佐市安心院町の佐田小学校。毎年秋に開催される「佐田時代めぐりウオーク」では、観光ポイントで児童がガイドを務め、魅力を紹介している。地域の文化財や郷土の偉人について多くの人に知ってもらおうと、4、5、6年生が新聞作りに取り組んだ。
 「佐田のことで皆さんが調べてみたいテーマはありますか」。八坂啓佑記者(28)=大分合同新聞宇佐支局=が問い掛けた。児童からは「佐田京石」「米神山」「賀来飛霞(ひか)・惟熊(これたけ)」「佐田城」などの答えが次々と返ってきた。自分たちが住んでいる校区のことを学ぼうと、地域の歴史に詳しい佐藤圭司さん(79)に教室で話を聞いた。テーマを決めた児童たちは、さっそく取材に飛び出した。
 日本の三大本草学者の一人といわれた賀来飛霞について調べるため、県立歴史博物館を訪問。平川毅主任学芸員(44)から話を聞き、本草学や飛霞の残した功績、人のために尽くした飛霞の生き方などを学んだ。
 学校近くの山に築かれていた佐田城(青山城)に興味を持ち、実際に山を登った。看板や登山道の整備をしている賀来計二さん(67)にもインタビューし、城の歴史を勉強した。
 古代信仰の由緒も秘めた米神山の史跡についても取材。麓にあり、パワースポットとしても知られている環状列石群「佐田京石」や、山の中腹にあり、弘法大師と関わりがあるとされる「弘法の井戸」にまつわる言い伝えを調べてまとめた。
 学校に戻った児童たちは、清松俊朗記者(37)=大分合同新聞整理部=から、見出しの付け方やレイアウトについて学習。力を合わせて地域の魅力がたくさん詰まったカラフルな新聞を完成させた。

子どもたちが作った紙面

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