飛び出せ学校

玖珠町北山田小6年 地域の誇り再確認飛び出せ学校のバックナンバー

伊藤記者から新聞の作り方を学ぶ児童ら
「紙面のどこにどの記事を置こう」。真剣に話し合い

祭りや名産「魅力いっぱい」

 玖珠町花「レンゲツツジ」の群生地が校区内にある北山田小学校。希少な植物が残る豊かな自然環境の中で受け継がれてきた祭りや名産品の魅力を多くの人に伝えようと、6年生が新聞作りに取り組んだ。
 「北山田の自慢できることは何ですか」。伊藤友仁記者(28)=大分合同新聞玖珠支局=が問い掛けると、子どもたちの手が次々と上がった。「レンゲツツジ」「きじ車」「滝の市」「平川ようかん」―。保護、保存に関わっている人たちから話を聞こうと、取材の仕方や写真の撮り方を学んだ。
 滝の市で奉納される滝瀬楽(県指定無形文化財)について調べるため、保存会のメンバーを学校に招いた。洪水による災害がきっかけで始まった伝統の楽が、後継者不足に悩まされていることを知り、「自分たちも積極的に参加して地域の文化を守りたい」と思った。
 木材を削って馬の形に仕上げる郷土玩具「きじ車」について保存会の高倉三蔵さん(81)にインタビュー。素朴なデザインだが、製作には長年の経験と高い技術が必要だと学んだ。
 レンゲツツジの保護活動に取り組む玖珠農業高校や銘菓「平川ようかん」を作る八島真澄さん(56)にも取材した。
 学校に戻った児童たちは、しっかりと書き込んだノートを見ながら原稿を書き上げた。山田直彦記者(42)=大分合同新聞整理部=から、見出しの付け方やレイアウトについて学習。見やすい紙面にするために記事の配置について意見を出し合った。
 「北山田の素晴らしさを知ってもらいたい」という願いを込めて取り組んだ新聞作り。子どもたちが誇りに感じた地域の魅力がぎっしり詰まった紙面が出来上がった。

子どもたちが作った紙面

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