飛び出せ学校

中津市深水小4、5、6年 地区の魅力知ろう飛び出せ学校のバックナンバー

岡本記者から取材の仕方を学ぶ児童たち
分かりやすい見出しをグループで考える児童たち

自慢の味や名所を学ぶ

 中津市三光のシンボル・八面山を望む閑静な田園地帯にある深水(ふこうず)小学校。創立140周年を迎える学校の歴史や、上深水地区の魅力を多くの人に知ってもらおうと、4~6年生が新聞作りに取り組んだ。
 「地区にある自慢の場所を教えてください」。岡本英明記者(26)=大分合同新聞中津支社=が問い掛けると、児童からは「面白い形の押しずしがある」「深泉(じんせん)寺のしだれ桜がきれい」と元気な声が上がった。取材の仕方や写真の撮り方を学び、早速取材に取り掛かった。
 まずは深泉寺の25代目住職松下義雄さん(78)にインタビュー。2005年に建造した観音像の由来や、春には多くの見物客でにぎわう「しだれ桜」について学んだ。参拝者が酒をかける風習から「酒かけ地蔵」と呼ばれる地蔵は、健康祈願や受験合格に御利益があるとされ、地域に親しまれていることを知った。
 同地区のボランティアグループ「優友の会」(佐藤陽子代表)の指導で、地元に伝わる郷土料理「物相(もっそう)ずし」の調理にも挑戦。ちらしずしを梅の花や扇形の木箱に詰めて型抜きする手順や、飾り付けを学んだ。
 同校の卒業生で、現在は俳句の指導をしている倉迫順子さん(71)からも取材。戦後間もない時代は古い着物を再利用した手作りランドセルを使っていたことや、校庭に相撲場があった思い出を語ってくれた。
 調べたことや体験したことを紙面にまとめようと、大塚史穂記者(37)=大分合同新聞整理部=から見出しの付け方やレイアウトを学習。カラフルなイラストや写真を入れて、見た目にも楽しい新聞が完成した。

子どもたちが作った紙面

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