飛び出せ学校

大分市小佐井小5年 地域の自慢を紹介飛び出せ学校のバックナンバー

永冨記者と新聞作りについて学ぶ児童たち
「どんな見出しにしようかな」とアイデアを出し合う児童たち

長い歴史、魅力もいっぱい

 最先端の技術を誇る工場と、5世紀初めに造られた前方後円墳が近くにある大分市小佐井小学校。「小佐井の今と昔について調べ、魅力を多くの人に伝えよう」と5年生が新聞作りに取り組んだ。
 「皆さんにとって、昔っていつごろのことですか」。大分合同新聞地域報道部の永冨希望記者(34)=現・文化科学部=が質問すると、「古墳時代」「恐竜がいた頃」と元気な声が教室に響いた。
 永冨記者は5センチごとに100年を刻む「歴史物差し」を広げた。2013年を指して「今はここ」。1971年を指し「東陶機器大分工場(現・TOTOアクアテクノ大分工場)が学校の近くにできました」。昭和初期を指して「おじいちゃんやおばあちゃんが生まれた頃」。時代を一気にさかのぼり「亀塚古墳ができたのは5世紀の初め」と話した。―歴史って長いんだ。児童たちは驚いた顔で歴史物差しに見入った。
 児童たちは小佐井の今と昔を象徴する「TOTOアクアテクノ大分工場」と亀塚古墳に出掛け、初めての取材を開始した。工場では日々の暮らしを豊かにしてくれる高い技術力、人や地球に優しい製品に感動。郷土史家の案内で県内最大級の古墳周辺を巡り、およそ1600年昔の海(あま)部(べの)王(きみ)の活躍に思いをはせた。
 工場で見たシャワーや大きさに驚いた古墳など、取材した内容を記事やイラストにまとめ、「小佐井は今も昔もいい所。多くの人に自慢したい」「読む人が楽しくなる新聞にしたい」と意気込む児童たち。菅亜里沙記者(25)=大分合同新聞整理部=に見出しの付け方やレイアウトについて教わり、カラフルな新聞を完成させた。(学年と肩書は制作当時)

子どもたちが作った紙面

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