飛び出せ学校

国東市安岐中央小6年 地元の魅力伝えたい飛び出せ学校のバックナンバー

中谷記者と新聞作りについて学ぶ児童たち
「どんな見出しにしようかな」と話し合う児童たち

自慢の先人や仕事を紹介

 国東半島南東部にある安岐中央小学校。地元・国東市安岐町は六郷満山や七島イなどの伝統が受け継がれ、多くの偉人も輩出してきた。町内にある大分空港や進出企業では、たくさんの人が暮らしを支える仕事に携わっている。自分たちの地域を知ってもらおうと、6年生が新聞作りに挑戦した。
 「みんなが住んでいるこの町にはどんな魅力がありますか」。大分合同新聞国東支局の中谷悠人記者(29)が問い掛けた。児童からは「三浦梅園」「重光葵(まもる)」「田原淳(すなお)」「大分空港」などと次々に声が上がった。
 三浦梅園は「梅園祭」への参加などを通してなじみ深い先人。何事に対しても不思議に思う少年だった生い立ちや、天文学など幅広い分野で238冊の書物を残したことを調べた。重光葵については「山渓(さんけい)偉人館」(重光葵資料館)で、地元の小林秀生さん(83)に話を聞いた。歴代内閣で外務大臣を務め、太平洋戦争の降伏文書に全権として調印した経歴を学んだ。
 田原淳の業績は大分医学技術専門学校の島田達生校長(69)に取材。留学時代に哺乳動物の心臓の刺激伝導系を発見し、ペースメーカーの開発につながったこと、緻密で根気強い性格だったことなどを知った。
 大分空港の取材班は空港消防隊の本多貴光さん(40)を訪ねた。大きな消防車から放水する様子や、7~8キロもある消防服を身に着けて動き回る姿を見て、「私たちの目につくことのない場所」で任務を果たす姿を伝えたいと感じた。
 メモと写真を持ち寄り、菅亜里沙記者(25)=大分合同新聞整理部=から見出しの付け方やレイアウトを学習。地域の魅力がぎっしり詰まった新聞を、力を合わせて完成させた。
 (学年は制作当時。)

子どもたちが作った紙面

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