飛び出せ学校

中津市三郷小6年 自然豊かな山国飛び出せ学校のバックナンバー

山崎記者と一緒に山国の自然について勉強する児童たち
どんな見出しにしようかな?

守り続ける大切さ 訴え

 山国川の上流域に位置する中津市山国町の三郷小学校は、総合学習の時間に地域の自然環境について学び、守る活動に取り組んでいる。「守ろう山国の自然」をテーマに活動の一部を紹介するため、6年生18人が新聞作りに挑戦した。
 「山国で誇れる自然は何ですか?」。山崎優子記者(27)=大分合同新聞中津支社(制作当時)=が問い掛けると、子どもたちから「きれいな川」「豊かな森」「貴重な動植物」などの意見が出た。
 その中から、山国川の水質を調べるために10年以上前から続けている「水生昆虫調査」、山国で採れるキノコについて学ぶ「キノコ学習」、地球温暖化や土砂崩れなどの災害を防ぐ「植林活動」、4年生が絶滅を防ぐために取り組んでいる「ブチサンショウウオの放流」の四つの活動について取材することにした。
 4班に分かれ、同校と長く交流がある地元の専門家の人たちに詳しく話を聞いた。水生昆虫調査では川の中に入り、さまざまな昆虫を捕まえて観察。キノコ学習ではキノコ採集をして、山国の豊かな土壌が約1万種ものキノコを育んでいることを学んだ。植林活動では自然界で木が果たす役割について学び、昨年7月の九州北部豪雨後の荒れた山でクヌギの植林を体験。準絶滅危惧種であるブチサンショウウオの特徴や生態を、イラストを使って分かりやすくまとめた。
 大塚史穂記者(35)=大分合同新聞整理部=から見出しの付け方とレイアウトについて学び、山国の豊かな自然と貴重な動植物の大切さを訴える、カラフルで見やすい新聞が完成した。

子どもたちが作った紙面

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