飛び出せ学校

杵築市田原小、朝田小6年 大田の誇り“合作”飛び出せ学校のバックナンバー

萱嶋記者から記事の書き方を学ぶ児童
書き上げた原稿を発表する児童

統合前に地域、歴史を学ぶ

 少子化などに伴い、杵築市大田地域の田原、朝田両小学校は来春から「大田小学校」として一つになる。統合を前にそれぞれの地域について深く調べようと、両校の6年生計10人が新聞作りに挑戦した。
 「田原、朝田それぞれの地域のどんなことについて調べてみたいですか?」。萱嶋悠記者(26)=大分合同新聞杵築支局=が問い掛けると、児童からは「白鬚(しらひげ)田原神社のどぶろく祭り」「横岳自然公園」などの声が上がった。
 児童たちは早速、「大田村誌」の編さん委員長を務めた佐藤義尚さん(88)から大田村の歴史について学んだ。その後、祭りや公園についてどんなテーマで掘り下げていくかを話し合った。
 田原小の児童は神社を訪れ、どぶろくの仕込み作業を取材した。祭り当日も境内を訪れた人に声を掛け、自分たちで考えたアンケートを実施。「どんな人が訪れているか」「祭りのどんなところが楽しかったのか」などについてまとめた。1300年前から続く神社の歴史も学んだ。
 朝田小の児童は横岳自然公園の遊歩道「巨石探検道」や「キララ館」といった施設について調べ、実際の体験を交えながら記事を書いた。豊かな自然のシンボルとして、公園に飛来するアサギマダラについても調べた。
 帆足三郎・元大分合同新聞文化センター顧問に見出しやレイアウトの指導を受けた。児童たちはイラストをふんだんに使い、カラフルな紙面に仕上げた。みんなで考えた主見出しは「大田の誇り どぶろく祭り・豊かな自然」。“大田の今”が詰め込まれた楽しい新聞に仕上がった。

子どもたちが作った紙面

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