飛び出せ学校

玖珠町小田小4・5・6年 地域の素晴らしさ飛び出せ学校のバックナンバー

伊藤記者と一緒に地域の歴史や特色などを学ぶ児童たち
レイアウトの方法を学んだ後、「どんな見出しにしようか」と考える児童

「知ってほしい」願い込め

 メサ(頂上が平らな山)が二重になったダブルメサとして「日本の地質百選」に選ばれている玖珠町の万年山。玖珠川に向かって緩やかに下る裾野に小田地区が広がる。
 「小田の自慢できることは何ですか」。伊藤友仁記者(27)=大分合同新聞玖珠支局=が問い掛けると、子どもたちの手が次々と上がった。「おいしいお米」「鬼塚古墳」「万年山と伐株山の美しい風景」―。
 小田小学校の子どもたちは隔年で、米の田植えや収穫、脱穀を体験している。米作りをするうち、「どうして小田では甘くてもっちりとしたお米ができるのか」と疑問を持った。そこで「お宝米」というブランド米の栽培に取り組む武石俊一さん(59)を学校に招いた。「小田は万年山が育んだきれいな水が豊富で土がいい」と武石さん。「畜産農家があり、堆肥のリサイクルをしているため、うまい米ができるんだよ」
 学校周辺の歴史についても取材。鬼塚古墳では佐藤博之さん(72)が「春分と秋分の日の頃にだけ、中に描かれた文様に太陽の光が当たる」と教えてくれると児童から驚きの声。「小田は古墳や伝統的な祭りがあって古くから人々でにぎわっていた地域なんだ」。子どもたちはしっかりと書き込んだ取材ノートを見ながら原稿を書き上げた。
 河村基史記者(26)=大分合同新聞整理部=から紙面レイアウトの方法を学習。読者の目を引く見出しを考え、カラフルなイラストも描いた。「小田の素晴らしさを知ってもらいたい」という願いを込めて取り組んだ新聞作り。子どもたちが誇りに感じた「小田から(お宝)自慢」が、ぎっしり詰まった紙面が出来上がった。

子どもたちが作った紙面

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