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新聞コンクール奨励賞(下)手嶋貫太さん  日田市大明中3年一般記事バックナンバー

 用意された大量の新聞記事の中からピンとくるものがなく迷っていたが、見出しと体裁に興味を引かれ、手にしたときは確信めいたものがあった。選んだのは「eスポーツ 障害者にも」(本紙2024年1月1日付)。
 コンピューターゲームで競い合うeスポーツが、年齢や体力に関係なく誰もが楽しめる競技として人気。障害がある人の特性に応じてサポートする専用機器の開発が進んでいる―とする記事。
 「ゲームが好きなのでまず引かれた。体の不自由な方々でも楽しめるという観点に関心を持ち選んだ。障害者が使う機器進歩のニュースは以前から耳にしていたので、読んでみようと思った」と話す。
 母親や友人との話し合いでさらに興味が深まった。技術の進歩や活動の広がりを感じられたが、「もっと知っていきたい」という意欲も芽生えた。作品では「いまだ障害者にとって不便は多い。一人一人の思いと行動で社会は変わる」と訴えた。
 初めての取り組みでの受賞は「驚いた。素直にうれしい」と喜ぶ。「記事をまとめ、どういったところに着目して書いたらいいか、着眼点が難しかった。文章を書くのは多少苦戦したが、粘り強く書いた。言葉を選ぶのに苦労した」と感想。
 新聞との付き合いは、「親からは読めと言われるのですが…」普段はあまり読まないという。だが、コンクールを通してイメージは変わった。「自分でも積極的にもっと読んでみたいと思った。関心は深まった。新聞はいろいろな事柄が詳しく書いてあるので、読み取れるところがいい。多くの情報を得ることができるので、ニュースを取ることは将来も続けていきたい」と社会に目を向ける。

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