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広瀬さん(竹田南部中3年)新聞エッセー最優秀賞 素直な感性“誇り”に感激 配達員への感謝と尊敬つづる一般記事バックナンバー

 日本新聞協会主催の第30回新聞配達に関するエッセーコンテストで、竹田市竹田南部中3年の広瀬泉穂(みずほ)さん(15)=同市穴井迫=の「感謝と尊敬の気持ち」が中高生部門の最優秀賞を受賞した。台風の影響でけがをしながらも新聞を届けようと使命感に燃える配達員の姿から、自らも仕事に誇りを持てる人になりたい―とつづった。

 コンテストは新聞配達や販売所にまつわるいい話などを募集。▽大学生・社会人▽中学・高校生▽小学生―の3部門に全国から3223点の応募があった。
 広瀬さんのエッセーはバイクで配達中、倒木に衝突して足を骨折し母が勤務する病院に救急搬送された男性が、大けがにもかかわらず配達を代行してもらおうと仲間に電話していたというエピソードを紹介。
 その姿勢に感激し、新聞を届けてくれる人への感謝と尊敬の気持ちを強くしたことを記して「あの配達員さんのように仕事に誇りを持ち、行動する人になりたい」と締めくくった。
 同校では週4回、朝に15分間、コラムや記事を読んで意見・感想文を書くといったNIE(教育に新聞を)活動に取り組んでおり、広瀬さんも短作文を書く力を育んだ。国語科とNIEを担当する佐藤美登里教諭(63)=顔写真=は受賞作について「彼女らしい素直な感性で捉えている」とたたえる。
 広瀬さんはうれしそうに紙面を広げる祖母の姿から、「配達員の男性は楽しみに待つ読者に届けられないことを心配したのでは」と想像。自身も将来、「人の役に立つ仕事に就けたら」と笑顔で話した。

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