2019.11.14

根拠を持って考え伝えて

　２０１４年からＮＩＥ（ニュースペーパー・イン・エデュケーション＝教育に新聞を）の実践指定校になっている大分市鶴崎小でＮＩＥを担当。総合的な学習の時間を使った「鶴崎ふるさと学習」で地域のことを調べる際に新聞を活用している。社会見学などで学んだ成果を、児童にはがきサイズの新聞にまとめてもらうことで書く力を高めている。

　「情報を読み取った上で条件に合った作文をする力が求められており、新聞はいい教材。今の６年生は入学からずっと新聞に親しんできて、書くことをいとわず楽しんでくれている」と新聞の効果を実感している。

　高校教員だった父に憧れて教員に。「国語嫌いの子は書くことが苦手。楽しい授業をしたい」と、作文指導の研究会で技術を高めてきた。日々の新聞から子どもの関心がありそうなニュースを選び、授業の“つかみ”に使うことも。情報があふれる世の中で「日頃の学習と社会を新聞でつなげたい。自分の意見、考えを根拠を持って伝えられる人を育てたい」と意気込む。

　臼杵（臼杵市）、大在、川添、明治（以上大分市）の各小学校で勤務し、現在の鶴崎小は５年目。「ドラえもん」の大ファンで、グッズ集めが趣味。校内でも「そのえもん」と呼ばれている。大分市内で夫と２人暮らし。同市出身。

　（宗岡博之）