NIEに関する一般記事

ひと/新聞記事を国語力向上に生かす 佐藤美登里さん一般記事バックナンバー

 竹田市緑ケ丘中で2014年度から、毎日昼休みと午後の授業の間に「DO緑(どりょく)タイム」を実施。生徒が新聞コラムを書き写して要約し、分からない言葉は意味を調べる。読む力や書く力を高める教材として約20年間、新聞記事を生かし続けている。

 「子どもの『分かった!』『楽しい!』のために続けてきた。新聞活用の授業を懐かしがるメールが卒業生から来ることも。励みになっている」と手応えを語る。

 高校時代、決して優等生ではないが新聞を必ず読み、話題が豊富で自然と人が周囲に集まる同級生が印象に残っていた。1983年に南大分中(大分市)で教員生活をスタート。30代の頃、頻繁に記事を活用する先輩教員と出会い「やれそうなことからやってみよう」とNIE(教育に新聞を)活動を始めた。

 「新聞は学年や学校規模、教科を問わず、子どもの実態に応じて使えるのが魅力。防災教育に使ったり、新聞紙を遊びの材料にもできる」。3月、日本新聞協会のNIEアドバイザーに認定された。「DO緑タイムも週に1日は自分以外の教員がしてくれるようになった。多くの教員に体験してもらい、良さを伝えたい」

 竹田市内で夫と2人暮らし。趣味は旅行、ドライブと中学時代から続けている卓球。同市出身。 (宗岡博之)

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