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壁新聞作り通じた防災教育を報告/第55回実践研究会一般記事バックナンバー

防災新聞の説明をする山本教頭

 新聞を教材に使う教員らの自主組織「県NIE実践研究会」の第55回研究会が13日、大分市の大分合同新聞社であった。臼杵小学校(臼杵市)の山本英幸教頭が、壁新聞「防災新聞」作りなどを通じた防災教育について実践報告した。

 約30人が参加。山本教頭は、津波対策のため2012~13年に同校移転の論議があった後、学校とPTA、地域、行政の4者が防災活動を強化してきた経緯を説明した。

 「防災新聞」は15年に当時の4年生が▽地域の人に臼杵小の防災の取り組みを伝える▽津波避難場所への七つの避難道について、リーフレットにして地域に広める―などのテーマで作ったという。

 新聞作りを通じ、児童が身近な題材から書くことへの関心を高めたほか、リーフレットの提案を基に、市が避難道の一つに転落防止柵を設置した事例を紹介。「新聞記事にもなって児童の学習意欲が高まり、地域や保護者の信頼も得られた」と振り返った。

 次回は6月10日午後2時から。教育関係者は自由に参加できる。

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