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紙面大好き中学生/佐伯の鍜治屋宗馬さん(13)一般記事バックナンバー

日々の新聞チェックを欠かさず、スクラップ作りにも熱心な鍜治屋宗馬さん=佐伯市

熱心にスクラップ、コラム書き写し 
53紙集め、読み比べも

 佐伯市鶴谷中学校1年鍜治屋宗馬(しゅうま)さん(13)は大の新聞好き。毎日の新聞チェックを欠かさず、記事のスクラップに熱心に取り組む。「新聞は知らないことを知ることができる。知識が頭に入り、得した気分になる」と魅力を語った。

 新聞を読み始めたのは小学6年の時。家で購読している大分合同新聞を何となく読んだところ、事件や事故が載る社会面の記事などが面白くて一気にのめり込んだ。新聞広告で見つけた東西南北書き写しノートを買い、コラムの書き写しも開始。最初は40分ほどかかっていたが、今では20分ほどでできるようになった。

 朝起きたらすぐに新聞を取りに行き、歯磨きをしながら目を通す。コラムは切り抜いて学校で読み、夜は20分ほどかけて全ての紙面を熟読。ペンを手に▽明るい話題▽暗い話題▽スクラップ用―と色分けしながら読んでいく。

 昨年の夏休みの自由研究では、8月15日の地方紙と全国紙計53紙を集め、社説や終戦記念日の関連記事を読み比べた。

 研究を通して「それぞれの新聞社の主張には特徴があり、同じテーマでもいろいろな意見がある。どの新聞も平和な世の中を望んでいる点では同じだが、違うのは平和な世の中をつくるためのアプローチ」ということに気付いた。その上で「改憲せずに今まで通り戦争を放棄し、平和な未来をつくるのがいい」と自分の考えをまとめた。新聞を読むうちに「自分で作ってみたい」という気持ちが芽生え、家族新聞も発行するようになった。

 もともと本が好きだが、新聞を読み始めてから知りたいことがどんどん増え、それを調べるためにさらに本を読む機会が増えたという鍜治屋さん。「時間を見つけ、もっとじっくり新聞を読みたい」と意欲的だ。

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