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学びの輪、広げ50回/実践研究会、10日に節目一般記事バックナンバー

新聞を使ったワークショップに取り組む教員ら=7月、大分市の大分合同新聞社

 新聞を教材に使う教員らの自主研究組織「県NIE実践研究会」が、10日の研究会で50回の節目を迎える。2012年9月の発足以来、毎月第2土曜日にほぼ欠かさず開いてきた。10日は県外から講師を招き、楽しい新聞活用のノウハウを参加者に体験してもらう。

 実践研究会は、2010年6月に設立された「県NIE推進協議会」のワーキンググループとして活動している。校種、教科、市町村の枠を超えた教員らの交流や、学校現場での実践共有とワークショップを重視する“大分方式”とも呼ばれる運営。NIEに取り組む人の輪を広げ、8月に大分市で開かれた「第21回NIE全国大会大分大会」でも注目を集めた。

 研究会には全国大会後も、毎回30人前後が参加。新聞活用の楽しさを学ぶ入り口の役割を果たしている。

 第50回研究会は、熊本日日新聞社の越地真一郎NIE専門委員(熊本大学客員教授)が「新聞でセレンディピティー~“偶然を発見する力”を言葉で体感」をテーマに、講演とワークショップ。新聞記事をきっかけに未知の世界を知る楽しさを、子どもに伝えるための新聞活用法などについて話す。セレンディピティーとは、偶然をきっかけに幸運をつかむことを意味するイギリスの造語。海添保育園(臼杵市)の佐護麗子保育士による、保育園での実践報告もある。

 研究会は午後2時から、大分市の大分合同新聞社で。教育関係者は自由に参加できる。参加無料。問い合わせは大分合同新聞社NIE推進室内の県NIE推進協議会事務局(TEL097・538・9729)へ。

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