NIEに関する一般記事

ひと/中津市教委指導主事 田辺玲子さん一般記事バックナンバー

 NIE(教育に新聞を)を授業改善ツールとして広げる一方、学校司書の知識や情報整理・活用能力を子どもの学びに生かそうと、教員と司書の連携を推し進める。「学びと社会をつなぐ新聞の役割は大きい。公教育である以上、図書情報、新聞という学びの材料を、全ての子どもにそろえたい」と意気込む。

 「元々は数学の先生になりたかったけど、高校時代の先生になぜか止められた」ため、国語の教員に。若手~中堅期を過ごした東中津中学校時代、新聞を活用した授業の記事を見て自分も始めた。NIEに取り組む中津市内の学校と教員は今でこそ増えているが「自分の実践は“点”だった」と振り返る。

 2012年度から現職。記事素材の収集、提供や読み聞かせと、子どもの学びに果たす学校司書の役割も広げてきた。学校司書は12年度の10人から現在は23人に。15年に「中津市学校司書研究協議会」が発足し、司書同士が研修し横の連携を深めている。「研さんの場を保障するのが行政の責任。司書の熱心さが子どもの学びにもつながりだした」と手応えを口にする。

 趣味は読書で「読んでいない本が常に3冊以上、手元にないと落ち着かない」。中津市内で夫、娘2人と4人で暮らす。同市三光出身。 (宗岡博之)

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